任意整理行い総返済額と毎月の返済額を決める
収入と返済額の総額を検討する
ここで以前相談に訪れたBさんを例に任意整理での解決結果を紹介します。 Bさんは一般的なサラリーマンとして働いていましたが、合計9社からの借金で生活苦に陥っていました。 9社のうち7社はサラ金で返済合計額が約383万円、残りの2社は信販会社で約100万円で毎月の返済額は全部で27万円となっていました。毎月の給料が手取り約35万円、奥さんのパートの収入が8万円となっていましたが、住宅ローンを含め保険や二人の子供の養育費を合わせて生活費が37万円ほどかかります。こうして計算をすると毎月の返済可能金額は6万円程しかありませんでした。
引き直しを行い支払い金額を減らす
このBさんの場合、無理のない返済を行うには返済総額を見直し、減額しなくては任意整理での支払いができません。 そのため持っている財産価値を計算し、もし最終的に支払い金額が払えない状況であった場合に財産分を清算し支払い、破産手続きを行う事を了承してもらいました。その他、毎月の積み立てを4万円に設定することで任意整理を受任したのです。 まず支払い総額の見直しと引き直しを行ったところ、2社で過払い金があったことが分かり、合計で120万円ほどでした。 残りの7社でも金額が大幅に減り、最終支払い残高が約151万円ほどになりました。
支払い可能金額を考え交渉
Bさんのこうした支払い金額の合計と毎月の支払い可能金額を考え、過払い金と積み立てを元に交渉を行いました。一括返済を行う事で減額交渉のできる会社には一括で返済し、さらに最終的に残った返済額を出し、残りの会社への返済額を月3万円にまとめ35カ月で全額返済することで和解することができました。 この金額であればBさんの生活を圧迫することなく返済が可能です。 このように任意整理を行う事で、返済額の合計や月々の返済額が大幅に減額される事があります。引き直しや再計算による過払い金なども見つけやすくなり、返済可能な金額に近づける事が出来るのです。
CASE 3 月々3万円の返済で和解!
Cさん(48歳) 会社員 引き直し前の借金残高
債権者 | 借入れ期間 | 月々の返済金額 | 借金の残高 |
---|---|---|---|
A社 | 約10年 | 約4万円 | 約120万円 |
B社 | 約10年 | 約2万円 | 約50万円 |
C社 | 約9年 | 約3万円 | 約40万円 |
D社 | 約4年 | 約4万円 | 約140万円 |
E社 | 約2年 | 約5万円 | 約20万円 |
F社 | 約1年 | 約1.3万円 | 約3万円 |
G社 | 約2年 | 約1万円 | 約10万円 |
H社 | 約2年 | 約3万円 | 約20万円 |
I社 | 約10年 | 約4万円 | 約80万円 |
J社 | 約15年 | - | 約1400万円 |
引き直し後の借金残高
債権者 | 借金の残高 |
---|---|
A社 | 約80万円の過払い金 |
B社 | 約40万円の過払い金 |
C社 | 残高約10万円 |
D社 | 残高約30万円 |
E社 | 残高約5万円 |
F社 | 残高約1万円 |
G社 | 残高約20万円 |
H社 | 残高約20万円 |
I社 | 残高約65万円 |
J社 | 残高約1400万円 |