借金から解放されたという隙を見せてはいけない
強い決意を持つメンタルも必要
自己破産での債務整理を行う時には、「今後、借金をすることはもうない」という強い決意を持つようにしましょう。 自己破産をすることでしばらくの間は、新たに借り入れを行うことはできなくなります。 そのことを良いきっかけとして、人生の再スタートを切るのですからしっかりとそのことだけは覚えておくようにしましょう。 また、人生の再スタートを行うに当たり、借金をしないということが経済的にも立ち直るための基本です。 借金をしないという強い決心を持たないまま再スタートを切ってもまた、以前と同じように借金をしてしまう可能性があり危険です。
ヤミ金業者は自己破産者にも再度勧誘する
平成14年の年末~15年も年始にかけて、「ヤミ金融110番」を日本弁護士連合会が行っており、相談者の3/4が複数の業者からの借り入れをしている多重債務者でした。 残りの人に関しては、自己破産者の方でした。 ヤミ金業者は恐ろしいもので、利用者の中で自己破産をした人にも借り入れの勧誘を行ってきます。 自己破産を行うと、その事実は信用情報機関に登録され、どの業者からも借り入れをすることができなくなります。 自己破産の情報は、約10年間削除されることはありません。 しかし、自己破産で免責が認められ借金の返済から解放されることで、人は心に隙ができてしまいます。 ヤミ金業者は、新聞や雑誌など目につきやすいところに広告を載せていますし、インターネットでも情報を発信しています。 他にも、自己破産者の名簿を入手してダイレクトメールやFAX、電話などを使って勧誘してくることもあります。 もう、借金はしないという強い気持ちでいない限りこの誘惑に再び負けてしまう危険性もあります。 この時に、少額であっても借り入れをしてしまうと、再び借金地獄となってしまうので気をつけましょう。
自己破産した時のことを忘れないで
喉もとすぎれば熱さ忘れるということわざがあるように、自己破産をしても時間の経過とともにその苦労も薄れていくものです。 債務整理の時に力を貸してくれた専門家の方は、再出発できたことに喜びを感じているはずです。 その気持ちをムダしすることなく、人生を再スタートすること忘れてはいけないのです。