自己破産の内容を復習しよう
自己破産は免責を受けることで再出発できる
債務整理では、自己破産を行う前に任意整理や個人再生によって解決することが前提ではありますが、自己破産を申し立てることで免責が認められれば、借金を返済せずの借金問題を解決することが可能です。 任意整理と個人再生での解決を試みたものの、それらでの解決が難しいとなった場合には、最後の選択肢である自己破産の申し立てを行うことになります。 自己破産は借金の引き直し計算を行い、それでも残っている借金の返済が不可能となった場合の最終手段です。 借金問題の解決は自己破産すればすべて済むと考える方もいるようですが、基本的に借りたものは返すというのが道徳的・法律的に考えた時に正しい答えでもあります。 しかし、違法な金利での利息を取っていた場合には、業者に対して引き直し計算を行い改めて借金の返済を行うことになります。
任意整理、個人再生その次に自己破産
引き直し計算後、ムリなく借金の返済が可能であれば、任意整理での解決をしていきましょう。 返済が苦しい場合には、個人再生を利用し、借金を大幅に減額してもらい決められた期間で支払っていきましょう。 それでもダメな時には、自己破産での手続に移るというように債務整理の方法を選択していきましょう。
借金の返済が苦しくても自殺だけ避けよう
ここでは、借金を抱えた挙句一家心中してしまったケースを紹介していきます。 この事件は、平成19年7月に大阪市淀川区で起きました。 34歳のご主人は、事業資金に充てるために週100万円の借金を抱えており、サラ金からも借り入れをしていました。 一家心中でなくなったのは、ご主人とその妻(34歳)、5歳の長男、2歳の長女、そして妻のお腹には妊娠8ヶ月になる赤ちゃんもいました。 当時、ご主人が使用していた携帯電話には、「生活が苦しく、子供たちには申し訳ないが一家で死ぬことを選びました。」とのメッセージが残っていたそうです。 多額の借金を抱えてしまった時は、自殺や夜逃げといった行動に出てしまいがちですが、借金の返済がムリだとなった場合には、自己破産の手続きを取ることで解決できる道もあるのです。 苦しい状況であっても、自ら命を絶つようなことだけは考えてはいけません。 専門家に相談することで、新しい生活を再スタートさせることも可能だということを心にとめておくようにしましょう。